マナガツオと聞いて姿や味が思い浮かぶ方はそれほど多くないのではないでしょうか。
西日本では古くから食べられている魚ではありますが、あまりスーパーには流通せず、主には高級な和食料理店や贈答用の漬け魚などに利用される魚です。
「マナガツオ」という名前ですが、姿かたちも味も分類もカツオとは全く違う魚です。
江戸で珍重されたカツオが瀬戸内海では獲れないため、この魚をカツオに見立て「真似鰹」と言ったことからこの名前があるようです。
しかし今ではカツオの10倍近い値がつけられる超高級魚となっています。
最もポピュラーな食べ方は「西京焼き」。西京味噌などの白味噌に漬け込んでから焼き上げると、甘い白味噌の味とマナガツオの独特の風味、ほぐれるような食感が合わさって最高に美味しいです。
醤油、みりん、酒に漬け込んで焼く「幽庵焼き」もおすすめ。こちらは漬け込む時間が1時間くらいで済むので西京焼きより手間がかかりません。
個人的なおすすめは中華風の蒸し魚「清蒸魚」。
蒸すことでしっとりとした食感に仕上がり、中華風の味付けとマナガツオの風味が絶妙にマッチして、これはもうご馳走です。
香川県にある三洋魚類株式会社では、瀬戸内海でとれる魚の加工をして国内外へ販売しています。
特に瀬戸内海産のマナガツオは品質の高さから中国でとても人気があり、毎年たくさん輸出をしていたそうです。
しかし今年9月に始まった福島第一原発の処理水放出に伴う中国の海産物禁輸措置により、予定していた輸出がストップ。
冷凍庫にはたくさんのマナガツオの在庫が残ってしまいました。
まだ輸出再開の目処は立たず、この貴重な高級魚の行き先が無い状態です。
そこで今回、このマナガツオを個人のお客様向けにかわうそ市場で販売できないかとの相談があり、商品化に至りました。
もちろん超高級魚のため、格安での販売というわけにはいきませんが、食べやすい状態にまで加工までされていることも考えるととてもお買い得な価格となっていると思います。
この機会にぜひマナガツオをお召し上がりください!
マナガツオ(未調理品)
半身フィーレは最も高値で取引される2kg前後のサイズのマナガツオの半身を、鱗と中骨と腹骨を除去した状態でお届けします。歩留まりがよく調理しやすい商品です。ぶつ切りは1kg前後のサイズのマナガツオを骨ごと筒切りにしています。マナガツオの白味噌漬け
瀬戸内海で獲れた鮮度の良い高級魚マナガツオを「讃岐白味噌」で美味しく仕上げました。マナガツオだけの商品と、マナガツオ・真鯛・サワラの3種類の魚の詰め合わせがあります。瀬戸内海の幸が楽しめる
三洋魚類さんの他の商品はこちら
西京漬けは以前食べたことがあったマナガツオ。ついにかわうそ市場でも販売開始! はじめて調理する超高級魚だったので緊張しましたが、丁寧に加工されている商品だったのでとても調理しやすかったです。 そしてマナガツオの「清蒸魚」の美味しさたるや…。 きっと鯛やアジで作っても美味しいんですが、マナガツオの繊細な旨味としっとりとした食感が本当に素晴らしくてしばらく感動していました。 これは中国で人気になるのも納得。 フライパンで作れる「清蒸魚」のレシピはこんな感じです。
フライパンで作れる「清蒸魚」の材料
フライパンで作れる「清蒸魚」の作り方
しかし処理水放出の余波がまさか四国にまで及ぶとは。。
同じく処理水放出に伴う禁輸措置のことで、北海道のホタテがニュースでも取り沙汰されていましたが、きっと日本全国いろいろなところで同じような事例があるんだろうなと思います。
そんな生産者さんや加工業者さんの状況を少しでも知ってもらい、日本全国の皆様にお届けして召し上がってもらえるよう、これからも発信を続けていきたいと思います。