広島の 牡蠣養殖業者さん応援プロジェクト
瀬戸内海で今、起きていること
11月、「広島県で牡蠣が大量斃死」こんな見出しのニュースが色々なメディアで取り上げられました。
今年の秋から牡蠣の謎の大量死が発生、場所によっては育てていた牡蠣のうち9割が死んでしまったという大変な被害が出ており、しかも現在進行形で被害が出続けています。
被害総額は現状で広島だけでも300億円を超えるとの試算が出ていますが、この状況は広島だけにとどまらず、瀬戸内海全体で同様のことが起こっている未曾有の出来事となっています。
日本の牡蠣は6割が広島、その他の都道府県も含めると瀬戸内海で8割強が生産されています。
しかしこの牡蠣が出荷できないとなると、日本中の食卓から牡蠣が消えてしまう可能性も考えられます。
広島といえば牡蠣。このブランドを揺るがす危機的な状況に陥っているのです。
生産者さんの声
「うちのところでは8月は大丈夫だったんです。でも9月後半からバタバタと死んでいって…。今もどんどん死んでます。9割は死んでますね。こんなこと初めてですよ。」
そう語るのは、東広島市安芸津にあるヤマフル水産さん。
かわうそ市場ではコロナ禍で売れ残ってしまった牡蠣を販売して以降、お付き合いのある牡蠣の養殖業者さんです。
「殻が開いてるでしょ?これが全部死んでます。死んだら身が腐って無くなって殻だけになります。これなんか中がまだ綺麗でしょ?最近死んだやつです。」
今回見学させてもらった牡蠣の加工場は、本来なら朝から16時頃まで牡蠣の洗浄と殻剥きの作業を行う場所。
しかし今は、死んだ牡蠣の殻の山の中から生きている牡蠣を見つけることが主な作業内容になっています。作業も11時ごろで終わってしまうとのこと。
「従業員のお給料はもちろん支払わないといけないんですけどね、来年用に育て始めた稚貝までやられてしまって…本当どうすれば良いのか…」
牡蠣の大量斃死の原因は?
今回の牡蠣の大量死の原因は何なのか?
夏の高水温、塩分濃度の変化、貧酸素による影響など、様々な説が浮上していますが、現時点では原因は特定されていません。
「夏の高水温ってのはあんまり考えられませんね。だって一番暑いはずの8月は生きてたので。今年は例年よりむしろ身入りが良かったくらいです。それが9月後半になっていきなり死に始めたんです。」
これまでに例を見ない災害級の出来事ですが、原因がわかっていないため生産者さんとしても対策のしようがありません。
1日も早い原因究明が待たれます。
牡蠣や瀬戸内海の幸を買って生産者さんを応援してください!
ヤマフル水産の冷凍牡蠣
ヤマフル水産さんでは、今年5月に水揚げした冷凍牡蠣がまだ残っていたため、こちらを販売します。
大きなサイズの牡蠣はすでに在庫がないため、Sサイズとなりますが味は濃厚でとても美味しいです。
冷凍庫で保管でき、レンチンするだけで美味しく食べられますので、好きな時に2〜3個おつまみにする、みたいな食べ方もオススメです。
こちらは在庫限りとなります。
瀬戸内海の幸
冷凍牡蠣は在庫限りとなるため、他の支援対象商品もご用意しました。
牡蠣以外にも瀬戸内海では様々な海の幸が楽しめます。
対象商品の売り上げの10%を支援金としてヤマフル水産さんに寄付いたします。
瀬戸内のおいしいものを食べて生産者さんを応援してください!
編集後記
取材に伺ったヤマフル水産さんに「お昼ご飯でおすすめあります?」と聞いて入った安芸津の藤田屋さん。 料理を待つ間にこんなパネルを発見。
やはり今年は地元安芸津産の牡蠣は使えないんですね…。
地元食材にこだわっている料理屋さんのようなので、この状況はお店としても大変お辛いですよね。
今回はせっかくなので牡蠣フライをいただきまして、そりゃもうとっても美味しかったです!
お刺身や煮魚などのメニューも美味しそうだし、なんなら泊まってここで飲みたい!そう思える良いお店でした。
ごちそうさまでした。



